イベントレポート
2018年08月24日

第57次南極地域観測隊によるトークショー

8月18日(土)から24日(金)の1週間にわたり開催された特別イベント「南極きぶんでヒエヒエ」のラストを飾るイベントとして、8月24日(金)午前と午後の2回、第57次南極地域観測隊員の松元誠さんと渡貫淳子さんをお招きしてトークショーを開催しました。可愛いペンギンさんの着ぐるみもどこからか現れて会場の人気者に♪


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夏休みもそろそろ終わりが見えてきたこの日、親子連れの方など午前と午後合わせて75名のお客様がホワイトあとりえに集まり、スライドを使って南極の景色や日本の昭和基地の映像を観ながら、楽しく分かりやすく解説していただきました。
南極と聞くと・・・「とっても寒~い!」「氷だらけの所」などのイメージは皆さんお持ちですよね!そこからさらに詳しく掘り下げて、ご自身の体験談も交えてのお話を聞くことができました。



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まず初めに南極の自然について。南極大陸は日本の約37倍もの面積があり、なんと地球上にある氷の約90パーセントがこの大陸にあるそうです!そして白夜(びゃくや)と呼ばれている太陽が1日中沈まない日もあり、明るくて眠れず寝不足になる隊員もいるそう・・・。24時間遊び放題!なんて羨ましい方もいるのでは。反対に全く日の当たらない極夜(きょくや)もあるそうです。低気圧などが近づくと強風で雪が舞い上がり前が見えなくなるブリザードが発生します。とても危険な為、外を歩くときは複数名で歩かなくてはならないそうです。とても過酷な環境なんですね。そんな中、美しい「オーロラ」が空に現れる事もあり、隊員の方々の心を和ませてくれます。自然の美しさと恐ろしさの2面をもった場所といえそうです。

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次に日本の昭和基地について。気温は、最低気温が約マイナス36度にもなり、高くても6度ほどとか。うーん。住むにはちょっと大変そうな・・・。「居住棟」、「倉庫棟」、「管理棟」、「発電棟」があり、基地で働く隊員をサポートする施設や設備が想像以上に揃っていることに驚きました。医務室・床屋さん・お酒を飲めるバーや温かいお風呂などがあり、隊員が長い期間南極で安全、健康に過ごせるよう環境が整えられています。建物内のながーい廊下で綱引きをしたこともあるそうです!楽しそうですね!野菜栽培もしていますが南極は土を外部から持ち込めず、水耕栽培で育てているとのことです。寒い南極の基地で快適な生活をするために、いろいろ工夫されているんですね!


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最後に松元さんや渡貫さんが所属していた観測隊について。観測隊は越冬隊と夏隊がいて、仕事内容は南極の自然観測と生活のサポートです。自然観測は潮の満ち引き・天気・地球の磁場などを調べます。南極は実は観測に最適な場所なんだそうです!「地球の窓」とも言われる南極。人間生活の影響がなく空気がきれいな為だとか。

トークショーの終わりには南極○×クイズで盛り上がりました♪また、質問コーナーではこんな質問がありました!
Q.南極でなる病気はありますか?
A.腰痛、寒いため関節痛
常に体調管理に気を遣っていても、環境(寒さ)の影響で身体に痛みが出てしまうのですね...。


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今回のお話で、南極と、そこで働く観測隊について興味をもっていただけたら嬉しいですね!

「地球の窓」南極が、いつまでもきれいな空気であり続け、世界で問題となっている地球温暖化の悪影響をこれ以上受けないよう、私たちが日々努力して環境を守っていかなくてはならないと思いました。
過酷な寒さの中、地球環境を守るために日本から遥か離れた地で今日も頑張って働く観測隊員の方々にありがとうと伝えたいですね!

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