【花のワークショップ「花とあそぼう!」が色とりどりに開催されました♪】
爽やかな空や涼しい風で秋の気配をますます感じられるようになった今日この頃。西新井駅からギャラクシティへ向かう小道、通称「アクセスロード」には当館の催し物のポスターが掲示されていますが、その周りにいつも季節の可愛らしい花が植えられているのをご存知でしょうか♪見るたびに心が和まされます。
さて。9月24日(月・祝)に、そんな「花」にちなんだワークショップ「花とあそぼう!」が、講師としてSYC東京1(いけばな草月流)の皆さんをお招きし、すべて無料で開催されました。
こちらの流派は1927年に勅使河原 蒼風(てしがわら そうふう)が作った流派で、勅使河原 蒼風は「花のピカソ」と呼ばれた芸術家でもありました。現在は4代目家元 勅使河原 茜(てしがわら あかね)先生です。
会場となったものづくりガレージとホワイトあとりえには、花の良い香りが!そして花材となる草花が置いてあるだけで癒し空間に・・・♬
11:00から「花を分解してみよう」、12:00から「水に浮かべてみよう」、そして13:00と15:00からは「はじめてのプチいけばな体験」と、3種類全4回のワークショップが開かれ、当日受付で全ての回が定員に達し、全部で約100名もの方々がご参加されました。展示会の方にも多くの方が参加されました。うれしい限りです!
「花を分解してみよう」では、花材としてスターチス、ドラセナ、ねこじゃらし、ハラン(枯れもの)、バラ(枯れもの)が用意されました。名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、よく目にする花たち。
一度分解してばらばらにし、各パーツを確認しながら紙の上でのり付けして再度好きなように形作ります。それぞれの硬さや匂いを確かめて、その花がどんなパーツの組み合わせで出来ているかを知ることができました。様々な色や形があって面白いですね!
「水に浮かべてみよう」では、小さなプールが用意され、花びらを水に浮かべて浮力の観察や、水が揺れる様子を観察しました。色形とりどりの花びらが水に浮かぶ光景は幻想的でとても美
「はじめてのプチいけばな体験」では、雪柳(ゆきやなぎ)、バラ、ヒマワリ、スプレーカーネーション、ナデシコ、アスパラミリオン、ワックスフラワーを花材として、小さな花瓶に花を自分のセンスで活けます。皆さんの大好きな花ばかりですね!
講師の方からから教えていただいたポイントは、
・花は水の中できる
・花の切り口は器のそこにつけない
・いけばなは少ない材料で空間をつくることができる
・花を持ち帰る時は紙でおおう
ということ。ちなみに勅使河原 蒼風は、花は水がなくなることよりも風に当たる方が花は弱ることから、「水木らしても風に当てるな」と言ったそうです。
一生懸命考えて完成した作品は、材料は同じなのにみんな違った形や雰囲気!作り手の思いや個性が現れていて、全部に100点満点をあげたいくらい見事なものでした。
活けた花は大切にお家へ持って帰っていただきました。お家にある花瓶やコップにもう一度自分で活けてみると楽しいですね♪
これらのワークショップ以外にも、花の匂いを当てる「花のにおいクイズ」や、小学生が作った生け花の展覧会「どれが好きかな?いけばなミニ展覧会」も行われ、ミニ展覧会では、見るかたがお気に入りのいけばなにシールは貼り、人気を競っていました。どれも芸術的で個性的!!甲乙つけがたい素晴らしい作品ばかりでした!
アンケートでは・・・
「水切りの大切さを知りました。」「バランスをとることがむずかしかった。」「お花をかざることが楽しかったです。」「ハサミ使いが大変だった。」など、新鮮な体験で楽しめた様子や、作品作りに奮闘された様子も伺えました!
どんな小さな花でも、そこにあるとその場を素敵な空間にしてしまう不思議な力があります。香り、色、手触り、風や水に触れた時の動き・・・。どれも魅力的ですね!また、花も生き物。枯れていくまでの命の美しさをいけばなで見ることもできるのではないでしょうか。
このワークショップに参加された皆さんが花について詳しくなると共に、これらのことを感じてくれたらとてもうれしいです。