イベントレポート
2022年02月03日

日食神話 ~天岩戸の物語~

 プラネタリウムで「神話」といえば、星座解説とともに語られる「ギリシャ神話」を思い浮かべる方が多いでしょう。
 今回は、少し趣向を変えて日本の神話をご紹介したプラネタリウム番組「日食神話 ~天岩戸の物語~」のイベントレポートです。1月22日(土)と23日(日)の2日間、13:00~13:30に投影を行いました。

■太陽が欠けて見えるよ「日食」だ!
 日の出を見たことはありますか。1月22日の日の出の時刻は、午前6時48分。丸い太陽が東の地平線から上ってきます。毎日、変わることはありません。
 でも、この丸いはずの太陽が欠けて見えることがあります。太陽の前を月が通る・・・「日食」です。(次に足立区内で日食が見られるのは、2030年。2035年には、関東地方で皆既日食が見られます。)

■日食が 日本神話で 語られる
 日本神話の中に「日食」をモチーフにしたお話があります。
 太陽の神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、弟神の須佐之男命(すさのうのみこと)の悪行に心を痛め、天岩屋(あまいわや)に籠(こも)ってしまわれるという物語です。


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▲日本神話では、太陽の神様は女性の神様で天照大御神とおっしゃいます。天照大御神には須佐之男命という弟の神様がいらっしゃいました。



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▲須佐之男命は力持ちの大男。大変に乱暴(らんぼう)な性格で、畑を荒らしたり、神殿を汚したり、機織(はたお)り小屋を壊(こわ)したりと悪いことをたくさんしました。



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▲弟の悪行に心を痛めた天照大御神は、高天原(たかまがはら)にある洞窟(どうくつ)「天岩屋」へとお隠れになり、天岩戸(あまのいわと)をぴったりと閉めてしまわれました。



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▲太陽の神様である天照大御神がお隠れになったので辺りは夜のように真っ暗になってしまい、八百万(やおよろず)の神々は、みんな困ってしまわれたのです。



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▲「みんなでお祭りをしてはどうでしょう?」思兼神(おもいかねのかみ)のアイディアで、お祭りをすることになりました。天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前でダンスを踊ります。



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▲岩戸の外が騒(さわ)がしくなったので、天照大御神は岩戸を少し開け外をのぞきます。その隙(すき)に手力男命(たぢからをのみこと)が天岩戸を持ち上げ投げ飛ばしてしまいました・・・




■オリジナル スタッフ作画の 物語
 今回の番組の中で使用した神々のイラストは、ギャラクシティのスタッフが描き起こしたオリジナルのものです。このかわいいキャラクターたちが、ドームに映し出されました。
 また、まるちたいけんドーム入り口のぷらっとプラネットでは、「日食神話」の掲示を行っています。

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■「はごいた」や「つづみ」の星が 空にある
 後半の「今夜の星空」紹介では、通常の星座紹介に加えて、古来からの日本での星の名前を紹介しました。
 学校で勉強する星座の名前とは異なる星の名前に来場者は、興味津々です。


■もう一度「日食神話」やりますよ!
 今回は、1月22日に6名、1月23日には31名の来場者がありました。
 次回「日食神話」上映予定は、2月13日(日)13:00~13:30です。みなさまのご来場をお待ちしております。


■特別投影「日食神話 ~天岩戸の物語~」(30分間)
https://www.galaxcity.jp/future-creation-hall/multi-experience-dome/20220122-003992.html

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